物事の前後を慮る
凄くいい本でした。
マンガも混ざっていて読みやすい^ ^
改めて働く意味を考えさせられました。
【働くことは社会と繋がること】なのですね。
是非小中学生の教材の一つに使って欲しいです。
ここ数年の私は「お金のために働く」。
その意識だけになっていました。
元々はサッカーが好きで、サッカーに関わる仕事をしたいと思い、普及のためのスクールで働きだしたはず。
それがいつの間にか、結果を求められる中で数字数字と偏った思考になっていました。
ですので、利益が出ればそれでいいと思い込み、誰かの為というgiveの心を失っていました。
利益を出すことは大切。
しかし、それが一過性のものでは長続きしない。
このバランスが取れていない。
そんな中、4章の書店の店長さんの話が特に響きました。
『フリーターで働いていた頃は「本を売る」ことが仕事だと思っていた。
しかし、漫画家さんに「僕の本を売ってくれてありがとうございます。想いを込めて描いたので広めてくれて嬉しいです」と言われて気づいた。
今までは本を売るという、"仕事の表面"上しか見えていなかった。
その一冊の本ができるまでには、作った人たちの頑張りがあって、自分はその人たちの想いを伝える役割を担っているのだと気づいた。』
このように語っていた。
表面上さえ見えていれば確かに仕事はできるし、世間一般で言われる成功はできるかもしれない。
しかし、儲けた損した以上の感動が、ここにはあるのだろう。
年配の人が「昔はあ〜だった、こ〜だった」と言うのは、この心の部分なのかもしれない。
物事の表面上だけでなく、その前後を慮らなければならい。
そんなことを考えさせられる一冊でした。